2024年9月21日更新
私は、前回のブログ「ウクライナ特別軍事作戦の真実」でウクライナ特別軍事作戦は短期期間で終わると予想しました。
ところが、開始から2年以上も経ってしまいました。何故か、それはウクライナ政府は早く終戦したいのですが、ウクライナを支配下に置くCIAとNATOが許さないからです。
そしてロシア領土内であるクルスク地方への進軍が始まりますが、この作戦はCIAとNATOに従うウクライナ軍による最後の攻防と思えるのです。
それでは、この最後と思われる軍事作戦について検証してみましょう。
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ロシア領土内であるクルスク地方への進軍は最後の戦い
劣勢を極めるウクライナ軍、本来はウクライナ領土防衛を優先しなければならない状況なのに、何故か2024年8月6日よりロシア領土内であるクルスク地方への進軍が始まりました。
当初はロシア軍も奇襲的な攻撃のためにクルスク地方は一時的に占拠されましたが、すぐにロシア軍は反撃して形勢は逆転、ウクライナ軍は大きな損失を被りました。
プーチン大統領は2024年9月2日、ウクライナによるロシアのクルスク地域への侵攻は、ドンバスにおけるロシア軍の進撃を阻止するという当初の目的を達成できなかったと述べています。
同氏は、ロシアはドンバスの主要地域で大きな進歩を遂げており、 「長い間」見られなかったペースで前進していると述べた。
「ロシア軍は一度に200メートル、300メートルではなく、平方キロメートル単位で領土を制圧している」とプーチン大統領は述べた。
大統領は、クルスク地方でのキエフの挑発は必然的に失敗し、国境の情勢を不安定化させる目的でロシア領内に侵入した「ウクライナの盗賊に対処する」と付け加えた。その後、プーチン大統領は、キエフは交渉を通じて紛争を解決する必要があると認識するかもしれないと示唆し、モスクワはそのような会談を拒否したことは一度もないと改めて強調した。
しかし、同大統領は、ウクライナ国内の戒厳令が解除され次第、新たな大統領選挙を実施しなければならないことを考慮すると、ウクライナ指導部は戦闘を終わらせることにおそらく関心がないだろうと指摘した。
「現政権は明らかにこれに対する準備ができていない。再選される見込みはほとんどない」とプーチン大統領は述べた。「だからこそ彼らは戦闘を終わらせることに興味がなく、クルスク地域でこの挑発行為を実行しようとしたし、以前ベルゴロド地域で同じ作戦を実行しようとしたのもそのためだ」
一方、ロシアはドンバスの国民と「我々の共通の未来、ロシアの未来」を守り続けると大統領は述べ、さらに「我が国に対する攻撃的な計画を企て、ロシア連邦を不安定化させようと絶えず試みる敵対的な構造が我々のすぐ隣に作られることをモスクワは許すことはできない」と付け加えた。
プーチン大統領は正式にウクライナによるロシアのクルスク地域への侵攻は失敗したと断言し、ロシアの主要目的であるドンバス主要地域での領土制圧は大きな進展を見せていることを強調しています。
そして停戦交渉については、CIAとNATOに支配されたウクライナ指導部は停戦交渉には関心がないとも断言しています。
元々、クルスク地域は不安定な地域でCIA支援によるロシアからの独立運動に加担している政治家・軍指導者が潜入していた地域だったのです。
また、ロシアが仕掛けた罠であったの情報もあります。諜報機関によると、プーチン大統領はクルスクへのウクライナ軍の侵入を完全に認識しており、分離国家の樹立を狙ったCIA支援のクーデター未遂を暴露し解体するというより広範な戦略の一環としてウクライナ軍の侵攻を許可したという情報です。
この地域に主力であるウクライナ精鋭部隊とNATOを中心とした外国人部隊と傭兵で奇襲攻撃をかけて占領地域とする彼らの作戦を成功させてから、他の地域でさらなる分離運動を引き起こし、ロシアを内部から不安定化させるはずだったのです。
これ以外にもクルスク原子力発電所を攻撃した「核テロ行為」による放射能汚染による混乱、近隣諸国を巻き込んで第三次世界大戦への拡大を目的としていたのではないでしょうか。
CIAやNATOにとっては主力部隊の投入と指揮系統はNNATO上級将校を据えた最終作戦は、一気に形勢逆転を狙う作戦であったことは確かです。
この軍事作戦の失敗で終わるアメリカとNATOのウクライナ支配
しかし、この軍事作戦は見事に失敗に終わってしまいました。
ウクライナ軍の被害はロシア発表によると、軍人1万2500人以上、戦車101両、歩兵戦闘車両42両、装甲兵員輸送車83両、装甲戦闘車両669両、車両410両、大砲92門、多連装ロケットランチャー26基である、 米国製HIMARS7基とMLRS5基を含む)、対空ミサイルランチャー8基、輸送用積載車2台、電子戦ステーション24基、対砲台レーダー7基、防空レーダー2基、工兵解体車4台とUR-77地雷除去ユニット1台を含む工兵装備品10点です。
今回の戦闘に投入された戦力は間違いなく、今現在におけるウクライナ軍の精鋭部隊とCIAとNATOが誇る精鋭の外国人部隊で、最先端の武器が使われていますが、その被害が膨大であるために今後の戦況に大きな影響を残すことになるでしょう。たとえば、ドンバスにおけるロシア軍の進撃を阻止することはほぼ難しくなり、ここからロシアが戦力拡大を図り、もしもキエフが陥落したら、どのような事態になるのでしょう。
まとめ:ウクライナ特別軍事作戦の意味とは
やっと、ウクライナ特別軍事作戦の終わりが見えてきました。
ウクライナ特別軍事作戦についての私の認識では、ウクライナとの直接的戦争ではなく、CIAとNATOのウクライナ支配を終わらす軍事作戦です。
その目的を遂行するためにロシア軍は、わざと時間をかけて軍事作戦を遂行し、なるべく軍事拠点や軍事施設に集中して攻撃をかけて一般市民への被害を最小限に抑える努力をしていました。
たとえば、ウクライナ南東部マリウポリでロシア軍に包囲されていたアゾフスタリ製鉄所の戦いでは、民間人の安全確保を優先したこともあり、製鉄所内にたてこもるアゾフ連隊の降伏を求め最終的に降伏させています。
ロシア軍の軍事力からすると地下貫通弾を使用すれば一気に解決したのに、アゾフ連隊は国際的にテロ集団と認定されているので捕虜として扱わなくいいのにです。
時間をかけて追い詰めてきたロシア戦略の成果が見えてきました。
ウクライナの一気に形勢逆転を狙う作戦であったロシア領土内であるクルスク地方への進軍は失敗に終わり、主力部隊と最新兵器も失う結果から、ドンバスにおけるロシア軍の進撃を阻止するための戦いに投入できる戦力は訓練不足の老人・女性だけの部隊になってしまいました。これではロシア軍の攻勢に耐えることはほぼ難しくなります。
ここまでくれば後は、ウクライナ政権内の内部崩壊から始まり、CIAとNATOが主導で行われたクルスク地方への進軍の失敗で生じるウクライナ政府との軋轢から一気に終焉を迎えるのではないでしょうか。
開戦当時は欧米を中心に円滑であったウクライナへの軍事援助も減少、今の軍事援助の中心であるアメリカも、2024年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が誕生すれば間違いのなく減少する。この現実がウクライナ軍の戦闘維持を左右するのです。
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