2024年1月19日更新
皆さんは絶食療法をご存知ですか?
食事を摂取しないことが療法になるのです。
今の栄養学では食物から得られる栄養は、人間が活動するうえで不可欠であり栄養不足になれば健康を損ね、病気の原因になるそうです。
つまり、今の栄養学が正しいのであれば絶食療法などありえなく逆に病気になってしまうことになります。
ところが、そうではない事例があるのです。
それが、旧ソ連で行われた絶食療法の臨床試験を含め40年間の研究結果で絶食で病気が治癒する事例なのです。
それでは絶食療法について検証してみましょう。
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絶食療法とは
絶食と言えば紀元前から行われていた断食があり、そのルーツは、宗教における修行の一環としての断食です。
キリスト教、仏教、イスラム教、ヒンズー教など、さまざまな宗教の宗派のもと、断食が精神修行として行われていました。 現在でも有名なのは、イスラム教における「ラマダーン」ではないでしょうか。
この絶食が医療行為として活用できることが解り絶食療法として認識される発端は、旧ソ連で行われた臨床試験を含め40年間の研究結果だったのです。
そのキッカケとなる絶食療法の起源は旧ソ連時代にさかのぼります。今から約70年前、モスクワ第一医科大学精神科診療所においては、患者をおとなしくさせるために薬を用いていましたが、それは人間性を損なうもので、好もしくないという考え方がありました。
あるとき、診療所の医師であるニコラエフは、食べることを拒否する患者に、通常とは異なるアプローチを試みました。
食事を強要するのではなく、患者の本能にまかせて、そのまま様子をみたのです。ニコラエフの記録によれば、その結果、患者の悲観的態度が薄れ、目を開けるようになった。10日目には歩き始めたが、まだ話はしない。15日目、患者は枕元に置いたジュースを飲み、散歩に出かけた。社会生活への復帰の道を歩み始めたのです。
なんと絶食で精神疾患が治癒したのです。
ニコラエフ医師はこのことに驚き、絶食の研究を続け発展させます。その後も結果を出し25~40日の絶食で精神疾患(統合失調症、うつ病、恐怖症、強迫性障害を治療しました。
その結果を受けてニコラエフ医師は研究チームを立ち上げて本格的な臨床実験を行います。
臨床試験データを取り分析し、絶食中の体の状態に関係する心理テスト、尿や血液検査、ホルモン数値、睡眠のデータを分析しました。
その臨床試験で「喘息・糖尿病・アレルギー、リュウマチ、高血圧」も改善、8000人の被験者のうち70%改善する結果を残します。
この結果を保健省へ報告しました。最初は信じてもらえませんでしたが1973年に検証プロジェクトを立ち上げることになりココフ教授とマクシモス教授が検証を試みます。
そしてニコラエフ医師の膨大なデータから絶食で治療できる病気と治療できない病気の詳細なリストが出来上がります。
①治療できる病気(器官肢、心臓と血管、胃腸、内分泌、消化器、骨関節、皮膚病)
②治療できない病気(ガン、結核、一型糖尿病、慢性肝炎等)
ココソフ医師の見解によると、絶食によって起こるストレス状態が、身体の回復のメカニズムと、普段は生活習慣のせいで眠っている自己調節力を目覚めさせる。
つまり、ストレスがキーワードで、絶食はある種のストレスを生じて飢餓に直面すると、身体に警告が発せられ、ホルモン分泌に変化が起こり、身体に蓄えた物質を身体の必要な場所に運びます。絶食が効果をあげたのは、身体の自己調節力が働いたからであり、血中のブドウ糖、コレステロール、中性脂肪、インシュリンが低下し、身体のエネルギー消費量が減少、呼吸、心拍数が低下、血圧も下がり、消化器系が休眠状態に入るといったダイナミックな変化が起こるからであると考察しています。
旧ソ連の4か所で行われた絶食療法のデータが集められ、結果がまとめられて、科学アカデミーはデータを公表しましたが、ソ連以外で公表されることはなく何故かその後の研究も中止されてしまいました。
旧ソ連であっても絶食療法が病気を治癒させるという事実は、現代医学にとっては不都合な事実で利害関係から封印されたのでしょう。
ドイツでは絶食療法が普及してます
旧ソ連では日の目が出なかった絶食療法でしたが、ヨーロッパ諸国、特にドイツでは以前から代替治療が受け入れられていた関係で、エッセン(Essen)やイェーナ(Jena)、ベルリン(Berlin)といった都市の大学病院で断食療法の研究と教育が行われ、特に富裕層の間では、「less is more」(少ないほど、豊かである)という考え方が広がりを見せ、病気の治療に断食療法を取り入れる動きがますます強まっています。
ドイツでは人口の15~20%は絶食療法を経験済で体内の老廃物除去のため慢性疾患、高血圧、糖尿病、リウマチ肥満解消等の体調管理でも絶食は治療対象となっています。患者の多くは体の自然治癒力を実感することで絶食療法を信頼し実践しているのです。
また、製薬業者の抵抗があるにもかかわらずドイツでは社会保障制度の対象となっています。
ドイツの研究でも体内のホルモン変化が取り上げれていて、アドレナリン、ドウパミン、セレトニン等の精神調節ホルモンが改善されて精神の改善もみられたの報告もあります。
しかし、研究には多額の予算が必要なこともあり政府も本腰を入れているわけではなく一般世論に動かされている段階で製薬業界との調整が難しいのではないでしょうか。
まとめ:現代の栄養学は間違っている
現代の栄養学では、30種以上の食品を食べましょうとか、蛋白質、ビタミンなど、必要栄養素をみんな取りましょうと推奨されています。
ところが、栄養学のすべての必要栄養素をすべて取っていると、断言できる人はあまりいないと思います。しかし、特に栄養不良にもならず、一応、普通に健康に生活しています。
ニュージーランドの部族には、蛋白質をまったく取らなくて、タロ芋しか食べないのに、筋肉隆々の人達がいます。
日本の戦後の食糧危機でも、このぐらいは覚悟しないとならないとされた、計算上の数字より、餓死者の数が極端に少なくて謎なのです。闇食料の流通を計算に見積もっても、考えられない話しでした。
つまり、栄養不足になれば健康を損ね、病気の原因になると言うことは信憑性が薄いということです。
絶食は人間も含めた動物が持つ能力で、96%が脂質でタンパク質は4%で節約し生命維持を図る能力で危険なものではありません。身長170cmで体重が70kg、脂肪15%の男性で40日間は健康でいられるとの研究結果があるのです。
また、絶食で加齢も改善し、研究では栄養学いう体力が落ちるではなく逆に強くなるとの研究結果もあります。
人間の生命力である代謝を消化ではなく食べないことで自己修復能力に回すことにより治らないとされた慢性疾患や精神病も治ってしまうとしたら、そして現代医療の症状緩和ではなく根本的に治癒するのです。
動物は体調が悪くなると、自ら絶食して動こうともせずに体調回復を図ります。代謝を自己修復能力に回すための行動で本能的に行っているのです。
人間も動物の一つなので、当然に本能が働けば体感できると思います。風邪程度の病気なら病院にも行かずに薬も飲まず、水分補給のみで食事も取らないで静養する実験をしてみたらどうでしょうか。
多分、絶食療法を経験したドイツ人と同様に体の自然治癒力を実感出来るのではないでしょうか。
次回は、西側諸国において絶食療法として定着したファステイグについて検証してみます。
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