食と健康②(パンを検証)

健康

2023年10月13日更新

食と健康は、密接な関係があることが認識されています。

マスコミ報道がされているから、病気が増えているから等様々な理由で皆さんの関心事になっています。野菜不足だから青汁を飲めばいいとか1日3食栄養バランスを考えて摂取しなくてならないとか的の外れた情報が拡散しています。

今の食文化を検証してみると、どれだけ狂っているかが分かります。

今回は、パンを検証します。

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パンを考える

少しでも食に関心のある方は、大手パンメーカのパンは危険だと言うことを知っていると思います。

パンに添加されているトランス脂肪酸、各添加物等の問題で、特に山崎パンは避けたほうがいいと言われています。また、ほとんどのパンが輸入小麦が使われグリコサートの残留、ポストハーベスト農薬の添加等といい情報がありません。

それなら小麦を国産にすればいいとの意見がありますが、なかなか無理な話でそもそも生産量が足りないのです。

その主な原因は、日本の気候が強力小麦(パンづくりに適した小麦)の栽培に適さないためです。
高温多湿の気候は、小麦のもっとも苦手とする生育環境なのです。これがアジアを中心とした地域が米文化となり乾燥地であるヨーロッパ諸国が小麦文化となった原因の一つなのです。

そして、そもそも日本人には小麦などのグルテンが合わず、約7~8割の日本人がグルテン不耐症(過敏症)の可能性があると言われています。 グルテン不耐症(過敏症)とは、グルテンの中に含まれるグリアジンという成分に過敏に反応して体にあらゆる症状が発生するもので、昔に比べて現代のほうが多くなってきています。

それなのに、現在はコメ離れが起きて小麦中心のパンやパスタの需要が増えているその原因はなんでしょうか。

「コメ離れ」の歴史的理由

最近の1人あたりのお米年間消費量は平均で約60kg、1960年代の一番食べていた頃の約半分の数字です。

2011年の総務省「家計調査」の結果、日本の一般家庭におけるパンの消費額がコメを上回ったと話題になっています。

1世帯(2人以上世帯、農林漁家世帯除く)あたりのコメに対する年間支出額2万7428円に対し、パンは2万8318円と、逆転したのです。これは昭和21年(1946年)に始まる「家計調査」史上、初めての事でありました。

長い間コメを主食としてきた日本人の「コメ離れ」は、実は何年も前から話題となっていました。だが、このようなはっきりとした数字に表れるようになった背景には、いくつかの理由が考えられます。

まず歴史的に見ると、子供のころから「パン食」になじんで育った世代が、人口の大半を占めるようになったという事実があり、戦後、アメリカの余剰小麦を「支援」として受ける形で再開された日本の学校給食は、「パン食」を前提として1954年の「学校給食法」成立後も継承され、1960年代に全国的に拡充されていきました。

それが、今日、上は60歳前後までの膨大な数の日本人が小さい時から「パン食」になじむ基礎を築いたのであり、2011年の「家計調査」で、パン代よりもコメ代が多くなっていたのが「60歳以上」を世帯主とする高齢者世帯層だけだったのも、これを裏づけていると言っていいでしょう。

また1950年代後半から1960年代には、政府自らが「コメと野菜では日本人の身体は強くならない」と、パンや畜産物(動物性タンパク質・乳製品)などを食する「食の洋風化」を奨励し、推進したことも忘れてはならず、コメなどを作る農業人口を他産業へ振り分けるための政策も大々的に実施されたからです。

人々もまた、「ダイニングテーブル」で、「朝食にトーストを食べる」暮らしに憧れ、この頃(1960年前後)から日本人の食事内容は大きく変容したのです。

あきらかに国の政策で「コメ離れ」を誘導してきたことが分かります。

理由は戦後、日本はアメリカの属国となり穀物メジャーに支配されからで政府がその後押していたのです。

まとめ:解決方法は小麦をお米に変えればいいだけ

食料自給率や食料安保を考慮すると、昔みたくコメ中心の食生活に変えれば解決する問題なのですが、現代の多様化した食生活を継続したいとの思いも強く、すぐには方向転換はできません。

ならば、解決方法は原料の小麦をお米に変えればいいのです。

日本のお米は減反政策をするほど余っています。国民が食べなくなってきたからで今では国が補助金を出して家畜・家禽の配合飼料に添加しているのです。

配合飼料に使用するなら、補助金の用途を変えて米粉の価格を下げれば当然に需要は伸びて減反政策も解消することができるのです。

コメの生産単価が高いことを理由をあげて無理ではないかと言う方もいますが、それならコメの生産単価を下げればいいだけで、私がお勧めするEM技術を利用してコメを生産している農家では一反当たり10~13俵の生産量をしかも化学肥料も農薬を使用せずに生産しています。この技術を使用すればコメ生産コストの問題も解決してしまうのが現実なのです。

コメを利用したパン製造はネットを中心に公開されていますし、ラーメンの麺に米粉を使用してる例もあります。

皆さんも挑戦してみましょう。

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