2023年10月20日更新
食と健康は、密接な関係があることが認識されています。
マスコミ報道がされているから、病気が増えているから等様々な理由で皆さんの関心事になっています。野菜不足だから青汁を飲めばいいとか1日3食栄養バランスを考えて摂取しなくてならないとか的の外れた情報が拡散しています。
今の食文化を検証してみると、どれだけ狂っているかが分かります。
今回は、食事回数を検証します。
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1日3食という神話
私達の時代は、親に1日3食ちゃんと食べないと不健康になるとか朝食を食べない早死するとか言われていました。現在も同様なことが言われ常識となっています。
私は特に理由もありませんでしたが、天の邪鬼性格なので反抗し江戸時代は1日2食だった。狩猟民族は獲物がないときは食えていなかったと屁理屈を述べていました。
それが1日1食が健康によいとか16時間絶食等の情報が広まって来ています。まずは簡単に理屈を説明させていただきます。
人間は最低限生きるための代謝「基礎代謝」があり、その中で食物の消化、体の修復、解毒、酵素の生産等を行っています。1日3食たべていると基礎代謝のほとんどが消化に奪われ特に解毒、酵素の生産がおろそかになり病気発生の原因になっているというものです。
動物は具合が悪くなると動こうとせず、食事も取らなくなります。本能的に基礎代謝を体の修復に向けているのです。たぶん動物は本能で分かっているのではないでしょうか。
16時間断食とは・・・
それでは16時間断食を検証してみましょう。
16時間断食とは1日24時間の内、16時間は何も食べず残りの8時間で食事を自由に取る方法です。16時間と聞くと1日の2/3を締める時間なので、そんなに長く欠食できるか不安に思われる方も多いでしょう。
ただし16時間の間には睡眠時間も含まれるため、早めの夕食をとり就寝し朝食を除き昼食までの時間を16時間とすれば意外とシンプルで簡単な方法と言えます。
16時間断食のうち睡眠時間以外の過ごし方は基本的に自由で、従来の生活スタイルを大幅に変える必要もないために比較的簡単に実践できると評価されているようです。
ただし水分は意識して取るようにしてください。食事で取れる水分を別で補う必要があるのです。
飲み水で糖やカロリーを摂取してしまうと断食を阻害してしまうため、水やお茶などのノンカロリー飲料を飲むように心がけましょう。
1日の中で断食を行う16時間は、どのように設定しても問題ありません。大きく分けて「朝食・昼食タイプ」と「昼食・夕食タイプ」の二つが考えらえます。
16時間断食で期待できる6つの効果
16時間空腹の状態を作ることは、私たちの体にさまざまな変化をもたらすと言われています。
ここでは16時間断食で期待できる6つの効果について、理由やメカニズムをひも解いていきましょう。
①胃腸の働きが良くなる
胃が食べ物を消化するには2~3時間かかります。脂肪分の多い肉や天ぷらなどの油ものであれば4~5時間かかります。
1日3食しっかり食べると、消化をしている最中にも関わらず胃や腸に次の食べ物が入り続け、内臓は常に働きづける状態に陥ってしまいます。消化器官に負担が掛かり過ぎると、消化機能が低下したり過剰に働いて臓器を傷つけてしまったりして、特に代謝や解毒をつかさどる肝臓が処理に限界を感じると体全体が倦怠感を感じてしまいます。
16時間断食は食間をきちんと空けることによって胃腸に休む時間を与えることができます。消化機能は内臓が休息を取れればおのずと回復するので、結果的に胃腸の働きが良くなるのでしょう。
②腸内環境が整う
胃腸の働きが良くなるのに付随して腸内環境が整うのも16時間断食のメリットです。
食間が開き内臓に食べ物が無くなれば、胃や腸は消化や吸収をする必要が無くなり老廃物や毒素を排出する動きに切り替えることができます。16時間断食で内臓をしっかり休めるとデトックス効果や腸内環境を整える効果が期待できます。
③睡眠の質が高くなる
先述のとおり、内臓の中でも特に肝臓に疲労が蓄積すると、体全体の倦怠感につながってしまいます。こうした倦怠感は睡眠にも悪影響を与えてしまうので、16時間断食で内臓が休息をとれれば、睡眠の質も向上します。
ただし夕食直後に寝ると消化活動が睡眠を妨げてしまうだけでなく、本来就寝時に行われるはずの細胞修復が行われにくくなるため、食後は3時間ほど空けてから眠るようにしてください。
④集中力が増す
断食中内臓で消化活動が必要なくなると、消化に費やされていた血液が不要になり、脳へ行き渡るようになります。
脳の血流低下は疲労や眠気を誘発する原因でもあるため、16時間断食によって脳に十分な血液が回れば頭がスッキリし、集中力がアップしたり食後の眠気を防止したりする効果が期待できます。
⑤脂肪燃焼効果がある
私たちの体は食べ物から糖質や脂質といった体を動かすためのエネルギーを確保しています。
食べ物を長時間取らずにいると、体は臓器や筋肉に取りこんだエネルギーを消費し始め、それでも足りなくなると中性脂肪を分解してエネルギーに変えようとする動きが始まります。
この脂肪燃焼は「ケトン体」と呼ばれる物質が発生することから、「ケトン体代謝」と呼ばれ、食後の10~12時間後から始まります。
ケトン体代謝が始まると抗酸化作用が働いたり、DNAの修復が行われたりするため美容や老化防止の観点からも注目を集めています。また、お腹や内臓の周りに付く脂肪を減らすことは糖尿病や心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病のリスクを減らすことにもつながります。
⑥オートファジーが働く
体のケトン代謝が始まり、空腹状態が16時間を超え始めたころから体の中ではオートファジー機能が働き始めます。
オートファジーとはauto(自己)とphagy(食べる)をかけ合わせた言葉で、細胞が飢餓状態を生き残ろうと古くなったり壊れたりしている細胞を自食し、新しくたんぱく質として生まれ変わる体の仕組みを意味します。
まとめ:食べる健康から食べない健康へ
これだけメリットがあり医学的にも効果があるされる絶食の医学研究は、旧ソ連から研究が始まったされています。ただし、16時間絶食ではなく絶食療法としてです。
そして研究論文がヨーロッパ諸国は伝わり特にドイツで医療に組み込まれいきました。
当然、日本でもファンディング療法の名称で少数の民間病院で取組まれています。
栄養学や医療や食品業界が中心となって「〇〇食品は健康よい」等との情報を提供し販売を促進しています。どの分野もロックフェラーが支配している世界で、陰謀論に染まっている私からしたら健康によいわけがないが結論です。ただの経済的搾取の一貫なのです。
健康によいという食品をPRした販売し利益を得る。そのために大量生産し販売するサイクルは、ただの経済行為であり、食べて健康になりたいとの思いを利用したサギ行為ではないでしょうか。
私達は騙されてはいけません。16時間絶食で健康になれるのであれば時間と食費の節約にもなるし、食料生産に関わる環境汚染も減少できます。食べないで健康になれることは、今までの常識からは考えられない現実ですが、手間暇や経費もかからなく自分の意志ですぐにできるので挑戦してみる価値が十分にあると思います。
信用できないという方もいるかも知れません。そのような方は実践してみて、そして自分なりに結論を出す。思い込みが人の成長を止める。まずはやってみることが大切です。
ここでは紹介できなかった旧ソ連で研究された絶食療法を、次回ブログ「絶食療法を検証する①」で取り上げます。興味のある方是非、購読をお願いします。
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