2023年10月26日更新
食と健康は、密接な関係があることが認識されています。
マスコミ報道がされているから、病気が増えているから等様々な理由で皆さんの関心事になっています。野菜不足だから青汁を飲めばいいとか1日3食栄養バランスを考えて摂取しなくてならないとか的の外れた情報が拡散しています。
今の食文化を検証してみると、どれだけ狂っているかが分かります。
今回は、清涼飲料水を検証します。
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清涼飲料水とは
「一般社団法人 全国清涼飲料工業会」によると、清涼飲料水とは“乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く酒精分1容量%未満の飲料”とされています。
つまり、乳酸菌飲料や乳、乳製品を除いた、アルコール分が1%未満の飲み物ということです。「清涼飲料水」という言葉から、さわやかな炭酸飲料で糖分が含まれた「ジュース」のイメージが強いですが、お茶やコーヒー、豆乳、野菜ジュース等も清涼飲料水に含まれます。
意外なことに、ミネラルウォーターも清涼飲料水です。したがって、私たちが日頃飲んでいるほとんどの飲み物が、清涼飲料水と定義されていることになります。
機能性飲料とは、一般的にカテキン、アミノ酸、各種ビタミン等の、健康増進に役立つ機能性素材を含んだ清涼飲料水のことを指しますが、法律上の定義はありません。 機能性飲料には、食品衛生法の保健機能食品制度に基づいた保健機能食品のものや、そうでないものもあります。
清涼飲料水の問題は「人工甘味料、果糖及び異性化糖、機能性飲料」と言われています。
それでは一つひとつを検証してみましょう。
カロリーゼロを支える人口甘味料
日本とアメリカで認可されている人工甘味料は、サッカリン、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテームのになります。
サッカリンはいちばん古く、その発がん性について話題になり使用禁止なりました。後に発がん性は否定されたのですが、悪いイメージが残り、日本では今、あまり使われていません。でも、アメリカではまだすごい人気があります。
ただ、サッカリンは苦味があるので、次世代の人工甘味料がどんどん使われるようになりました。
サッカリンは砂糖の200~700倍の甘みがあります。アスパルテームは160~220倍、アセスルファムKは200倍、スクラロースは600倍、ネオテームは7000~1万3000倍です。
人工甘味料には主に3つの作用があります。
①ホルモンに影響を及ぼして体内に脂肪を蓄える。
普通の砂糖を摂ると血液中の糖の濃度(血糖値)が上がってインスリンが膵臓から分泌され血液から余分な糖を取り除こうとします。
その結果として血糖値が下がり、それでも限界があり、次にインスリンは脂肪細胞に働きかけます。
余った糖は脂肪に変化して体脂肪として脂肪細胞に溜め込まれます。 だからインスリンは 「肥満ホルモン」とも呼ばれているのです。
実は人工甘味料でもインスリンが分泌されることが解っています。カロリーゼロでも甘みはあり、インスリンや血糖に影響するのです。
血糖値が急激に下がると、脳は「お腹がすいたぞ」と指令を出すのです。その為、前の食事から時間が経っていなくても食べてしまうのです。
②味覚を鈍化させる。
人工甘味料を摂取すると味覚は甘いもの(糖分)を摂取したと誤認識(勘違い)し、それが脳に伝達され「血糖値が上昇する」というシグナルになる。 しかし、実際には人工甘味料では血糖値は上昇しないため、脳(神経)と身体の間に乖離(混乱)が起きます。
③コカイン以上の依存性がある。
人工甘味料にはコカイン以上の依存性があるといわれています。 美味しいものを食べたり、飲んだりすると、脳の「快楽中枢」と呼ばれる神経系からドーパミンなどの伝達物質が分泌され、満足感を得ます。 そして「もっと食べたい」「もっと飲みたい」と感じるのです。
ところが強い欲求が続くとドーパミンのコントロールが出来なくなり、依存性や中毒になるのです。 例えば薬物を投与するとドーパミンが分泌され幸福感や快楽を得られますが、ドーパミンが枯渇するとまた薬物が欲しくなる。 それと全く同じ作用で人工甘味料の甘さは一時的に満足感を味わえますが枯渇するとまた人工甘味料が欲しくなります。
このようなことが続くと「甘み依存症」となるのです。 このように人工甘味料の取り過ぎは決して身体に良い影響を与えないのです。
果糖と異性化糖も注意が必要
ぶどう糖と果糖は体への作用や処理の仕方がまったく違います。ぶどう糖の場合、小腸から吸収されて血液に入り血糖が上がるという代謝になりますが、果糖の場合は直接、血糖は上がらず、ほとんどが肝臓で代謝されて、余った果糖は脂肪肝になりやすい。つまり、血糖は上がらないけれど、肝臓に影響を及ぼし内臓脂肪になります。
さらに、果糖を取った場合、ぶどう糖に比べて満腹感を感じません。清涼飲料水を飲みながら、お菓子やアイスクリームを食べたりする人も多いのではないでしょうか。そうした違いを自覚して、消費者は糖分を選ばないといけないのです。
異性化糖はとうもろこしなどのでんぷんを酵素処理して生産されます。「高フルクトース・コーンシロップ」とも呼ばれます。
「シロップ」という名のとおり、液体なので、ドリンクだけでなく食品にも簡単に混ぜることができる。この製法は日本人が発明しました。
これが1970年代にアメリカに導入されて、政府はとうもろこしの栽培に助成金を支給し、生産を後押ししました。
そうして、さまざまな清涼飲料水に使われるようになり、供給がどっと増えたのです。
今は遺伝子組み換え技術によって、とうもろこしを安く大量に生産できるようになったので、ますます異性化糖の清涼飲料水が作られています。それでアメリカ人の肥満が社会問題となっています。
ところが、異性化糖の問題は肥満だけではなく原料が遺伝子組み換えとうもろこしにあるのです。
有名なのはフランスノルマンディーにあるカン大学の研究チームが行ったマウス実験の結果です。
問題があると指摘されたのは米アグリビジネス大手モンサント製の遺伝子組み換えトウモロコシ「NK603」系統を2年間に渡って食べさせられる実験を行った結果、開始14か月目からガン発生がみられ24か月目では50~80%の高い発生率となり、また早死も多くみられたそうです。
モンサント社の実験では期間が10か月間と短く、ガン発生時期を知っていての実験ではなかったかの疑惑をもたれています。
これ以外にも皆さんの不安をあおる話はいくらでもあります。
たとえば、「ペットボトル入り茶飲料のすべてから農薬が検出された又は中国産ウーロン茶からは重金属もよく検出された」等の問題です。
機能性飲料に使用されている原材料を確認しよう
機能性飲料は種類が多く一口で安全とか危険とかは言えませんが、使用されている原材料を確認してみて下さい。
食品添加物が多い飲料は注意が必要です。
特にカフェインを含むエナジードリンクは飲み過ぎるとカフェイン中毒となり死亡事故まで発生しています。
エナジードリンクの効果は脳神経を興奮させることで眠気を防ぎ、疲労感を解消させる効果があります。 また、脂肪分解酵素の活性を高める作用も。 運動前に摂取すると効率よく脂肪が燃えるので、運動のパフォーマンス向上にもつながると言われているんですが、ほとんどが食品添加物の力でカフェイン効果なのです。
まとめ:安全な清涼飲料水は自己生産するしかありません
決論は簡単になってしまいます。より安全と言われる有機栽培の緑茶やその他お茶を購入して自分でお茶出しをして保温ホットで持ち歩くしか方法はありません。
また、使用する水はEM商品で処理することは特に重要となりますのでリンク先(食の大前提は良質な水を確保すること)で確認して下さい。
それでも、現代社会では清涼飲料水を飲む機会が出てきます。その際には原材料ラベルを確認してなるべく食品添加物の多い商品や砂糖と代わりに「果糖ぶどう糖液等」を使用している商品は避けたほうが賢明です。
人の体は50%以上が水で出来ていると言われてます。その水に拘ることは健康に繋がるので、そこは妥協しないほうがいいのではないでしょうか。
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