2023年11月9日更新
食と健康は、密接な関係があることが認識されています。
マスコミ報道がされているから、病気が増えているから等様々な理由で皆さんの関心事になっています。野菜不足だから青汁を飲めばいいとか1日3食栄養バランスを考えて摂取しなくてならないとか的の外れた情報が拡散しています。
今の食文化を検証してみると、どれだけ狂っているかが分かります。
今回は、加工食品を検証します。
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加工食品とは・・・
加工食品とは、食品になんらかの加工を施したものであり、その種類は、水産練り製品・肉加工品・乳加工品・嗜好食品・調味料・菓子類・冷凍食品・レトルト食品・缶詰食品・インスタント食品等、多岐にわたります。
加工食品は多忙な現代社会において手間がかからない、お値段が手頃だという理由から日々消費されることの多いものです。
しかしその人気とは裏腹に近年の研究で加工食品が健康に大きな害を与えてしまうことが分かっています。
加工食品の害とは
それでは、加工食品はどんな害を与えるのか?説明していきます。
米医学誌JAMAインターナル・メディシンに掲載された最新の調査(2019年)で分かったのは、「超加工食品を食べていると複数の原因で死亡するリスクが著しく高まる」ということでした。この調査では、「超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、全ての要因による死亡リスクが14%増加した。」ということが分かっているのです。死亡の要因となる病気は様々ですが、その病気の原因となることはその他の研究などでも解っていることです。
加工食品を食べることで身体に害となる最も大きな要因は「添加物、原材料、加工方法」と言われています。
食品メーカーが添加物に頼る理由のほとんどが賞味期限の延長で利益を上げるための必須項目になっています。廃棄量が増えればコスト高となり競争に勝てなくなるからで加工食品が抱える根本的な問題です。
次の要因は原材料となります。利益を上げるためにはどれだけ安く仕入れるかが勝負となります。
カップラーメンなどの成分表示には必ず○○エキスという表示があります。
エキスにはチキンエキス、ビーフエキス、トマトエキス、酵母エキスなど様々な種類がありますが食品衛生法にエキスの定義はなく、どんな素材を使っているのか、また食品に含まれるエキスの量などについては、企業秘密にしている食品メーカーがほとんどです。
中国野菜が農薬問題でスーパー等の小売店から消えたのましたが、その中国野菜はどこに行ったのか?だいたい創造がつくと思いますが、加工・外食用に流れているそうです。加工の場合はJ表示規格で原料の半分を超えない限り表示の義務はありません。外食産業でも使用している野菜は中国野菜ですと表示しているところはありません。
つまり私達は知らない内に中国野菜を食べていることになるのです。
そしてもう一つの怖さが中国の環境汚染問題で汚染状況は農薬だけではなく環境が重金属に汚染されそこで栽培された野菜は重金属を吸収し、それが日本に輸入される。農薬は基準量が規定されているので検査の対象になりますが、重金属は検査対象ではなく、この重金属に汚染された野菜により子供のアトピー患者及びADHD患者が増え始めているとの情報もあります。ベビフードの原料に濃縮された重金属汚染された中国野菜が使用されて発育中の脳機能に影響与えると言われいます。
最後の加工方法の問題は、食と健康④(外食を検証)でも書いてたとおり、たとえば「インジェクション肉」 などと同様な技術が使用されて、自宅で料理して食べるものとはまったく「別の食品」を食べていると思ったほうがいいのです。
加工食品が低価格を維持できる理由
各食品メーカーは加工食品の危険性を認識していますが、そこにはやめられない理由があります。
それはグローバル企業が展開するサフライズチェーンで国内だけではなく海外拠点も含めた価格競争があることで為替による競争力に対応するには限界があるからです。
特売でかなりの安値で売られている加工品ハンバーグの低価格をどのように実現しているか不思議に思いませんか。
加工品ハンバーグのコストをスーパーで販売されている挽肉の価格から計算すると間違いなく合いません。他のコストも掛かっているのにです。
加工食品には生産から開発、加工、流通などの膨大なコストが乗っかっています。しかも、そのコストの大半が外部化されていて消費者には負担がかからないという仕組みになっています。消費者がそのコストを誰かに押しつけていることに他ならないのです。
この「外部コスト」にどれだけ自覚的であるかが、グローバル化した食システムの下で、食品の正当性や安全性を見極める上での大きな鍵となります。
目の前にある格安の商品を棚に置くまでに発生しているコストは、当然ながら誰かが負担しています。安値で売られているハンバーグに含まれる食肉の値段を考えた時、そのうち生産者の手元にはいくらの金額が渡っているでしょうか。
食システムの各階層でコストが雪だるま式に上乗せされている以上、彼らの手元に入りお金がいくらにもならないことは簡単に想像できます。
メーカーは常に調達コストの安い地域を国際市場から探しています。スーパーが特売セールを行えば、卸売業者は値引きを迫られ、卸はメーカーに値下げを迫る。メーカーは値下げ要求にいつでも対応できるように、常に調達コストの安い地域を国際市場から探しているのです。
国際市場での価格競争に勝つためには、より人件費が安く、開発コストのかからない(規制の少ない)地域が求められる。その地域とは労働者が1日1ドルにも満たない賃金で働き、農薬などの規制もほとんどない途上国かもしれません。
グローバライゼーションとは、あらゆる商品がそのような構造の上に乗っかっています。実はわれわれが日々買い求めている加工食品のほとんどは、コストを押しつけやすい弱者や、貧困に喘ぐ途上国の生態系や環境にその負担を押しつけることで、低価格が実現されている場合が多いのです。
まとめ:加工食品は食べてはいけない
前回ブログで「ジャンクフード、コンビニ弁当」は食べてはいけないとの結論になりましたが、今回も同様な結果なります。
なるべく加工食品は購入せずに、自分で料理して下さい。
それが自分の健康を守る行動になるし、コストを押しつけやすい弱者や貧困に喘ぐ途上国の生態系や環境にその負担を押しつけているグローバライゼーションに対抗する行動になるからです。
最低限に利用できる加工食品は冷凍食品に限ります。冷凍食品は賞味期限を伸ばす必要性が少なく、使用する添加物が少ないからです。
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