崩れゆく戦後体制①:参政党躍進が起こした世論崩壊

政治

2025年8月1日更新

今までの世論とは主要メディアが意図的に操作して作り出した世論でした。

今回の参議院選挙においても同様な手法で行われ、それに反する政党である参政党はほぼ全ての既存政党と主要メディアから攻撃を受けました。

ところが既存政党と主要メディアの主張に反発する動きが起きて参政党は大躍進したのです。

今までは有効に働いていた既存政党と主要メディアによる世論操作が崩壊したのは何故か、その要因について検証してみましょう。

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主要メディアの攻撃が逆に働いた参政党人気

2025年参議院選挙で参政党が打ち出したキャッチコピー「日本人ファースト」は大きな旋風を巻き起こしました。たった5名の小政党が既存政党である自民党、立憲民主党、国民民主党、公明党、維新等と各選挙区でしのぎを削る戦いを繰り広げ選挙区7議席、比例区7議席 計14議席の快挙を成し遂げました。

参政党は、SNSで伸びた政党と言われます。しかし、結党から5年全国各地で草の根運動を展開し参議院選挙区の全選挙区に候補者を擁立するほどの組織力を身につけ、月1000円の党費を払って奔走する党員は全国で8万人を超えました。その中心は移民の急増や食の安全に不安をもつ一般大衆です。

SNSと主要メディアの一部は神谷代表独裁のカルト政党との批判を繰り返しましたが、実態は日本人ファースト以上に党員ファーストの姿勢を鮮明に示しています。誰を選挙に擁立するかも党員主導で決めている究極の草根ポピリズム政党と言えるでしょう。

この選挙戦は今までの与党対野党の戦いではなく、何故か与野党対参政党の戦いになりました。ほぼ全ての政党と主要メディアも加わり参政党は「日本人ファースト」を掲げる外国人排外主義で極右政党とレッテルを貼り激しく批判したのです。

そして参政党の是非が最大の論点となってしまいました。

ところが結果は、ほぼ全ての政党、ほぼ全ての主要メディアに反発する動きがこの選挙で可視化され参政党が大躍進したのです。

主要メディアが作り上げた論点に乗らなかった一般大衆

選挙の論点について主要メディアは政権選択の選挙と報じました。しかし、それは真っ赤な嘘で野党第一党の立憲民主党は自公政権に変わる枠組を示していないので有権者にすれば選択肢はない状態です。どのような結果に終わろうとも選挙が終われば自公連立政権の拡大に政局の焦点が移ることは最初から見えていました。

結局、自公連立政権は下半数を回復させるためにどの野党と組むのか、立憲民主党・維新・国民民主党の内にどの野党が連立に加わるのか、選挙が終われば野党同士の連立入り協議が始まる。そんな展開が見え見えだったんです。

まさに茶番選挙で、参政党大躍進の大きな要因の一つは全ての与野党と全てのマスコミに対する強烈な不信感です。そして選挙中に新たな争点が生まれます。それは外国人問題で参政党の政策である「日本人ファースト」から生じた外国人問題で排外主義政策ではないかと言う既存政党と主要メディアの主張です。

この主張は完全に主要メディアとリベラル既存政党による誹謗中傷ですが、今までの外国人優遇政策に疑問を感じ不平不満を持っていた一般大衆の感情を動かしました。

そこへ自民党や国民民主党に落胆した男性保守層が流れ込み都議選の躍進をきに一挙に火がついた。そして既存政党やマスコミが叩けば叩くほど、その主張に違和感を持つ一般大衆が増え自分で調べ目覚めていったのです。また、選挙中に飛び交った批判の多くは上から目線で投げ出されもので、それに多くの一般大衆が反発し、参政党は益々勢いづいたのです。

日本社会は上下に分断されたんです。

日本にも上陸した反グローバリズムの動き

参政党は反グローバリズムという明確な軸がある政党です。

国際金融資本といったグローバル企業が国連・EU・WHO等の国際機関を通じて国民国家を抑え込み国境を超え、弱肉強食の新自由主義を世界中に広め、途上国から安い労働力をかき集め低賃金で働かせて暴利をむさぼるグローバリズムが世界を接見し貧富の格差は急速に拡大しました。

先進国は市民生活を支える中小企業が衰退しグローバル企業の商品が溢れ生活習慣の異なる移民が急増し、日常生活は一変し、国民の不満不安は募りました。しかしグローバリストたちは豊富な資金力を背景にマスコミや知識人と決託して共生社会や人権・平等という理念を振りかざし抑え込んだのです。

経済市場主義の本音は隠され、現実離れした理念が上から大衆を抑え込んだ。イギリスでもフランスでもドイツでも大衆はグローバル化を進める大政党に反発し移民反対を訴える振興政党に投票しました。アメリカでトランプ政権が誕生したのも同様な結果で、主要メディアが新興勢力を叩けば叩くほど台頭し勢力を伸ばしていったのです。

この反グローバリズムの波がついに日本で初めて反グローバリズムの旗を鮮明に掲げた参政党によって日本にも上陸したと言えるでしょう。

日本では自民党も立憲民主党もグローバル化を推進してきました。公明党も国民民主党も同様で、日本の国会はグローバル派一色でした。参政党の大躍進は反グローバリズムの波が日本にも押し寄せた結果なのです。

日本でも欧米同様に与野党の左右対決の時代は終焉し、反グローバリズム対グローバリズムの上下対決。そんな時代に突入したのです。

グローバル化を推進する大企業や主要メディアとリベラル派知識人に対してグローバル化に反対する一般大衆との対立軸が鮮明となり共生社会や人権・平等という理念を振りかざし抑え込んでいた既存政党と主要メディアとリベラル派知識人との戦いが始まりました。

これが参政党が熱狂的に支持され、また逆にこれほど全方位から徹底的に叩かれるの原因でしょう。

日本国民が潜在に求めていた価値観を呼び覚ました参政党

参政党のポジショニングは従来の保守とリベラルの対立軸で見た場合は保守です。

同じ保守と言われる自民党は国会議員の大半が日本の伝統的な価値観を守るのではなく変革を目指すリベラルとなっています。このことからも家族制度や戸籍制度の破壊につがるLGBT法案や夫婦別姓を国民が望まないにも関わらず必要に押し進められる理由が理解できるというものです。

彼らは支持母体の意向に従い男女共同参画や多様性といった常識的な社会人が否定しにくいキャッチフレーズを免罪符のように振りかざしながら強く美しい日本社会を根底から切り崩し自分の利権を強固なものにしたいと考えているのです。

この状況を見れば参議院選挙で参政党に対し、その他全ての政党や大部分の主要メディアが反社会的と言えるほど攻撃的である理由を説明するまでもなく理解できるというものです。

現在、日本の国政政党の中で反グローバリズム、つまり日本人の豊かさの追求を第一に考える政策を掲げているのは参政党しかないからです。グローバリズムは世界統一政府につながる全体主義思想。多様性のある民族や国家の存在を否定する。ある種の共産社会です。

別の言葉で置き換えるならば、今だけ金だけ自分だけのマネー市場主義つまりマネーを神と崇めマネーに人間が従う世界です。そこでは経済効率・生産合理性といった概念が人間の尊厳や幸せの上位に存在する世界です。

その結果、一般市民は奴隷のように国家や企業や社会を動かすための道具として機械のように一生働かされ奪われる。そして移民の投入により民族や国家のアイデンティティは屈辱的に破壊され、日本において失われて30年間を通じて日本人の生活を破壊した。特定企業や外国人にばらまく政府に対する鬱積してきた危機感と怒りが米不足という犯してはならない日本人の正域に手をつけたことがきっかけとなり、この参議院選挙で爆発したのです。

そしてその抑えられた一般市民の気持ちを見事に捉え眠れる羊であるはずの日本人の危機感や民族意識をこの令和の時代に呼び起こしたのが「日本人ファースト」の参政党です。

グローバリズム信仰を阻止するための受け皿が参政党しかない現状で、参政党に多くの支持が集まるのは必然的な状況です。

グローバリズムに対する現代のナショナリズムは愛国心や民族意識という以上に別の言葉で言い換えればマネーを神と崇めるグローバリズムに対抗する人間復興主義で経済原理よりも国民の生活や豊かさを優先しようとする世界観であり失われ長い間国民が潜在に求めていた価値観です。

まとめ:日本国民の本音による世論は変えられない

今までの世論は主要メディアが中心になって意図的に操作されていました。

グローバリズムは世界的な動きで止められないし、日本社会もリベラル知識人の言う共生社会や人権・平等という理念に従い外国人を受け入れないと日本社会・経済を維持できないと洗脳されていた。

しかし一般大衆は違和感を感じていたグローバリズム信仰に、そこに参政党が現れて場の空気も読まずに本音で外国人政策を真面目に訴えた。既存政党と主要メディアは慌てて参政党を攻撃しましたが、気づいたのです。グローバリズム信仰の矛盾に・・・

これから今まで以上に既存政党と主要メディアとリベラル知識人からの参政党への攻撃が始まります。リベラル政策を過度に推し進める人々の特徴は目的のためなら手段を選ばないことで、より過激になることが予想されます。今回の参議院選挙におけるシバキ隊の活動などがいい例です。

今までの国政政党が触れなかったこと、それは行き過ぎたグローバリズム政策です。そこに切り込む政党が参政党です。

この流れは大きく逆流することはありません。何故ならほぼ全ての一般大衆の本音だから、大多数の国民は自分が生まれた日本で伝統文化を重んじて普通の生活をおくりたいだけだからです。

最後に良識ある組織には優秀な人材が集まるとされています。今回の大躍進も選挙直前に加わった梅村参議院議員と候補者である「さやさん」の功績もあるのではと思います。

特に梅村参議院議員は強力で「大阪のおばちゃん」の力を示しただけではなく、女性パワーの凄さと可能性を示したのではないでしょうか。

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