2026年9月17日更新
長期化するのではと心配されたイラン軍事作戦も土壇場において一時停戦が実現しました。
しかし、その後すぐにイランが2026年6月に署名された米イラン間の停戦合意後、7月8日にイラン革命防衛隊がバーレーンとクウェートの米軍施設を攻撃し、双方が相手の違反を非難して再衝突が頻繁に起きています。
今の情勢からすると、この紛争は終わりが見えませんが、イラン軍事作戦が終了することを前提として、今後の展開を検証してみました。
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イラン軍事作戦の状況はどうなっているのか?
トランプ政権が始めたイラン軍事作戦は最初の計画では、短期に終了させる計画であったと思われますが、予想以上にイラン革命防衛隊の抵抗によって長期化しています。
この事態を主要メディアは根拠もなく、これでアメリカの覇権が終わるとか、第三次石油危機に陥って世界経済が崩壊するとか、第三次世界大戦へ発展するとか、悲観的な見解を述べる中東専門家の意見で蔓延しています。しかし私には、そのような見解は今の現実を見ていない又は無視した見解に思えるのです。まずは今の中東情勢で起きている以下のことについて検証してみましょう。
①中東地域に影響力のある大国のロシア・中国は軍事的にも経済・政治的に何らかの動きはありません。ただ静観しているだけで、逆にトランプ政権とロシア・中国との関係は改善され良い方向へ向かっているとも言えます。本来であれば中東諸国と関係の深いロシアが静観するはずはありません。中国はイラン原油の輸入に依存しており、本来であればアメリカとは敵対する関係ですが、ここも静観しているだけです。
②今回のイラン軍事作戦は、アメリカがイスラエルに脅された又は騙されたとの情報もありますが、イスラエルが主導権を握り遂行しているとの情報はなく、あくまでもアメリカ主導で展開されています。私にはイスラエルは蚊帳の外であるように思えます。
③懸念されていたホルムズ海峡の閉鎖は起きていません。アメリカ海軍の活躍によってタンカーは、船から船への移送やオマーンの海岸沿いをなぞるルート、その他の方法を用いて、毎日ホルムズ海峡を護衛付きで通過し続けています。実際には米国は海峡を通じて1日あたり約1800万バレルの原油を輸送できているようです。これは、紛争前に輸送されていた1日あたり2000万バレルという数字に迫る水準です。その間、アメリカ海軍によってイラン関連の船舶がイラン港への入港や出港を阻止され続けています。主要メディアは危機を煽るだけで、この事実を伝えません。だから現在、表立って石油危機を訴える国は出てきていません。
④米国のベッセント財務長官は2026年8月24日、イランの金融ネットワークに対する「経済的追放作戦」として、経済的な総攻撃(新たな経済制裁)を開始しました。その発表時にベッセント財務長官は以下の発言を行っています。
1)我々はIRGC(イスラム革命防衛隊)の資産を追跡しています。
2)世界中のテレビを通じてはっきり言っておきますが、我々はあなた方の口座が英領バージン諸島のどの信託会社にあるか把握しています。
3)世界各地にある1億ドル規模の邸宅についても把握しており、それらを凍結するつもりです。
4)我々はパートナーと協力し、それらすべてを封じ込めるつもりです。
そして経済的にイランを確実に苦しめいます。
これに対してイラン革命防衛隊の今までの反撃は、クウェート、バーレーン、ヨルダン、イラク、UAEなど中東各地にある米軍拠点や関連施設に対し、弾道ミサイルやドローンによる攻撃やペルシャ湾やホルムズ海峡における商船・タンカーへの攻撃や、機雷敷設・防衛設備の強化を通じて周辺海域の封鎖・航行妨害を中心に展開しています。これが現実です。
イラン革命防衛隊はイラン国内で間違いなく権力を失いかけています。それは軍事的な要因ではなく、経済的な要因です。
イラン国内の状況は絶望感に溢れている
イラン軍事作戦前のイランでは、イラン通貨の暴落と重なり米国の経済制裁や物価高、財政悪化により経済が深刻に低迷し、国民生活が大きな打撃を受けていました。経済的な困窮に対する不満は、次第に為政者やイスラム共和国体制そのものを批判する政治的な抗議運動へと変化していましたが、それを軍事的に弾圧していたのです。
さらにイラン軍事作戦が始まり、イラン通貨であるリヤルがより弱くなり、インフレが拡大して、多くのイラン国民は困窮していますが、イラン革命防衛隊はイラン国内の軍需産業だけでなく、住宅建設、インフラ、石油ガスなどのエネルギー事業など、かなり幅広く商売をやっており、その経済利権は膨大で生活に困ることはありません。しかし彼らの支える兵隊に給与が払えなくなっています。
アメリカのベッセント財務長官が行った金融制裁が効いてきたのです。いくらお金があっても引き出せないなら無いのも同然です。リアルなら時間と共に価値低下、ドルなら引き出せない、つまり現金が無いのです。イラン革命防衛隊の兵隊は国家の国防と繁栄を担う存在ではなく、自分達の体制を守るだけの雇われ兵なので、彼らを統制するには十分な給与が必要になるのです。
こうなると口では威勢のよい長期戦で戦うぞと言っても、もう戦いよがないのではないかという絶望感があるのは確かです。今のイラン革命防衛隊幹部は怯えていると思います。イラン国内にいる限り、いつ暗殺されるか分からない。たとえ地下基地にいてもバンカーバスターで攻撃されるかもしれない。この恐怖は最終的に組織内の不協和音と断裂を起こします。そしてイラン内部の絶望感と分裂と繋がります。
また外交で言うと湾岸諸国への攻撃で中東地域でイランを支持する国は無くなり、ロシアと中国も黙ったままで何の動きはありません。ウクライナ戦争みたく西側による全面支援もありません。
一時的にホルムズ海峡を封鎖する脅しにでたが、ホルムズ海峡を封鎖するとイランが海外に依存している食料と生活物資が輸入できなくなり、一番困るのはイランとなるので全面的に踏み切ることはできません。ところがアメリカ海軍によってイラン関連の船舶がイラン港への入港や出港を阻止され、イランのすでに逼迫したや物不足や燃料システムにさらなる圧力を加えており、国内のガソリンスタンドで燃料不足と長蛇の列が報告されるようになっています。
トランプ政権にとってイラン軍事作戦が長期化するのマイナスではない
中東にある米軍基地や一部の海軍の中には、シオニスト側についているアメリカ軍人がいます。だからイラン側の攻撃で崩壊中の米軍基地や一部報道されている祖圧な環境にある軍艦等は、トランプ政権にとっては敵側なので、逆に望ましい状況なのです。さらにアメリカの新たな世界戦略に中東地域は入っていなく、この紛争が解決すれば撤退することが決まっています。だからトランプ政権は中東にある米軍基地を守る気などは無いのです。
さらに不確定な情報ですが、シオニスト側のアメリカ軍人は、すでにイスラエル国内に退避しているとの情報もあります。敵と味方だけの構図で区分けすれば、トランプ側にはイランの良識派軍人が付き、シオニスト側にはイラン革命防衛隊とアメリカ闇側の軍人が付いて争われている状況です。
アメリカ軍の悪党、イランの悪党、イスラエルの後始末、中東諸国の悪党を始末するには、アメリカとイランの紛争を解決せずに置くほうが、トランプ政権にとっては都合がいいのかもしれません。
また悪党どもに支配されていた中東は、私達が知らないだけで国際犯罪である「マネーロンダリング、人身売買、小児性愛、麻薬取引」が蔓延していた地域です。
最後は米軍完全撤退で終了する中東地域をトランプ側が、その前に完全にその拠点と組織と悪党ども成敗しているのかもしれません。
このようにトランプ政権にとっては、イラン軍事作戦が長期化しても何も困ることはありません。11月に予定されている中間選挙での支持率低下を懸念する報道もありますが、トランプ政権による情報開示によって多くのアメリカ国民は目覚めていて、主要メディアによる世論操作も機能していないので、大きな影響は無いと思われます。
まとめ:イランの降伏から始まるイスラエル国家の消滅
もしイランが降伏し、自国の海軍が消滅して海底に沈んでいること、空軍ももはや存在しないことを認め、全軍が武器を捨てて両手を高く掲げテヘランから一斉に退去し、残された指導部全員が「降伏文書」に署名しとしても、アメリカの主要メディアはフェイクニュースメディアを流し「イランがアメリカに対して見事かつ輝かしい勝利を収めた」と大々的に報じるでしょう。世界の主要メディアも同様な行動を取るのではないでしょうか。
勝負の行方は、そもそも拮抗することさえなかったのです。
トランプ政権の指揮下にある米軍とイラン良識派とが組んで米軍の中の悪党どもとイスラエルとモサド指揮下にある中東諸国の悪党どもを成敗していたのが実態で、次に来るのが最終目標であるイスラエル国家の解体です。
現在のイスラエルは、世界からガザでのジェノサイドを契機に批判を浴びています。スペイン、メキシコ、アイルランド、ベルギーなどは、国連の最高司法機関である国際司法裁判所(ICJ)へイスラエルに対するジェノサイド(集団殺害)訴訟を起こしています。またエジプト、ヨルダン、UAE、カタール、トルコなどが、トランプ氏のガザ計画を頓挫させたとしてイスラエルを非難しています。
今現在においてイスラエルの味方になっているのは、アメリカだけになってしまいました。アメリカ国内で政治的な影響力を持つイスラエルロビーの力が大きいと言われていますが、イラン軍事作戦が終わり、イラン革命防衛隊の正体が暴かれ、アメリカ国内ではエプスタイン文書の完全開示によって911事件の真実が公表されれば、アメリカ世論も180度変わります。
その時が迫って来ました。

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